ジャックダニエル
1863年、わずか13歳のジャックダニエルがお世話になった牧師のダン・コールから蒸留所を買い取ったのが始まりである。
現在でも創業当時のチャコール・メローイング製法(ウィスキーをサトウカエデの木炭の濾過槽で濾過する手法)を守り、独自の豊かでなめらかな味わいを生み出している。
ジャック・ダニエルのテネシー州リンチバーグの蒸留所のパラドックス
ジャック・ダニエルを製造する蒸留所には、何十万人もの観光客が訪れる。
しかし、蒸留所を訪れた人々はこの蒸留所ではウィスキーを1瓶も買うことができない。蒸留所はムーア郡にあり、ここはドライ郡というアルコールの販売が禁止された場所であるからだ。ムーア郡はアメリカに500程あるドライ郡の一つである。
そもそも、このような地区が制定されたのは、禁酒法時代に質の悪いお酒が出回ったことにより死者や神経障害を患ったことが原因である。